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「もしも空気読めない奴らが聖杯戦争に参加したら?(Chapter04に加筆)」
(第0部)[1/1]

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冬木市

優れた霊脈が存在し、遥か昔から聖杯召喚の儀式が執り行われて来た。
初めの儀式が行われてから二百年、聖杯はただの一度も人の手に渡った事は無い。

戦争とは名だけの幼稚な殺し合い。

魔術師の名誉と誇りを賭けて行われる聖杯戦争は一人の男によって血みどろの殺し合いへと変革した。





三ヶ月前 〜ホワイトハウス〜


アメリカ合衆国『大統領』であるこの私の右腕に謎の文様が浮かび出て来て三ヶ月。
始めは何かの病気かと驚いたがどうやらそうでは無いらしい、我が国の優秀なる情報員に調査させた結果、これは令呪と呼ばれる物だと言う事が分かった。

『魔術』最初にこの文字を報告書で見た時はこれを作成し『大統領』であるこの私を愚行した愚か者を太平洋の海に沈めてやろうかと思ったのだが。
どうやら魔術師とやらは本当に存在するらしい。封印指定とやらになった魔術師を我が『USA』が保護し詳しい詳細を聞いた。

極東の島国で行われている魔術儀式。聖杯戦争。
簡単に言うと、持ち主の願いを叶える万能の聖杯を奪い合う魔術師の闘争の参加券みたいな物らしい。

魔術師でない私に何故これが宿ったのかは定かでは無い、しかしこれは合衆国にとっては行幸な事だ。
世界を制するのは我らUSAでなければならない。
辛気臭い魔術師風情に聖杯が渡ってしまえば最悪世界の支配構造が根本から崩れしまってしまう可能性だって有る。

私は、アメリカ合衆国は、聖杯戦争への参加を決めた。







〜遠坂邸〜


―――こちらデルタ1ッ!遠坂凛の身柄の確保は失敗 

―――繰り返す、遠坂凛の身柄の確保は失敗。
 

「敵はこちらの動きを事前に察知した模様、ターゲットは残っていない。」


CP(コマンドポスト)了解。

「サブプランCに以降し、遠坂邸の爆破を遂行せよ。」

「――だめだ、遠坂邸内は、逃げ際に放たれた魔導人形がひしめいている!施設の破壊は空爆を要請しろ!」

「当該施設は民間の住宅に隣接しているため空爆はできない。デルタチームは至急回収座標を目指せ」

「――デルタ1了解!」





〜間桐邸〜


「令呪に関する書物は見つかったか?」

「っは、現在捜索中であります。」

「絶対に見つけろ、祖国に忠誠を示せ。」


「―――了解」


――こちら三班。食堂にて間桐慎二の遺体を発見


「間違いないのか?」

「事前に採取していたDNAデータと一致しています」

「・・・良いニュースだ。捜索を継続してくれ。」



ホワイトハウス



「大統領。始まりの御三家『アインツベルン・マキリ・遠坂』襲撃に関する作戦結果をまとめました。」

「結構、下がってくれ」

「――は!」

報告書を読み、ため息を吐く。

「マキリも遠坂も一筋縄ではいかんか・・・」

三ヶ月にも及ぶ対魔術師戦用特殊訓練、ここまでして、まだ魔術師に届かない、か。

アインツベルンに至っては結界内への侵入すら叶わなかった。

「作戦の概要を根本から変えなければ、――ん?電話か」



発光ダイオードが放つ色はブルー。
緊急性は無い、このランプは聖杯戦争に関しての情報である事を表している。

「私だ」

「大統領、アインツベルンが潜伏している場所が判明しました。」

「・・・話せ。」

「――は、我がUSAが誇る極秘衛生が撮影した画像を解析した結果、過去三十年間地形が全く変わっていない場所を発見。広大な広さです」

「・・・・・・・・・」

「大統領、ドイツとの交渉は既に済ませました、中東の利権の一部を失う事に成りますが・・・ご決断を。」


冬木の地、そこを制圧するのは至難の業かもしれない、が。
聖杯を手に入れた者が世界を制す。

「アインツベルンに対し、無慈悲な爆撃を与えろ」

「――っ! 了解!」




アインツベルン城 〜森〜



「バーサーカーは、強い、ね・・・」








第1話 完



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