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「ダイの大冒険〜6大将軍・外伝〜」
(第0部)[1/1]

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<第1章>

フレイザードを倒し、パプニカ復興支援を手伝うダイ達一行、しかしそこに新たなる敵の魔の手が忍び寄ろうとしていた・・・。

ここはパプニカ山脈のふもとベルナの森。

「全員揃ったようだな」

赤い逆立った髪をした緑の肌をした魔族の男が辺りを見回してそう言った。

「ハッ、ガルヴァス様!」

ガルヴァスという男の手下らしき者がそう返した。その者は骸骨の頭をしており、魔道士のようなローブを身に付けた姿をしていた。

「いよいよだな!ハドラーの手こずっているダイという小僧を倒し、バーン様に私の力を認めさせハドラーの影武者である私が奴に代わり魔軍指令の座に付く時がきたのだ!」

ガルヴァスという男はそう言うと辺りを見渡し集結した6人の戦士たちに言った

「わが忠実なる6大将軍よ、お前たちがいずれ魔王軍の指揮を取ることになろう!」

「べグロム、ダブルドーラ、ザングレイ、ブレーガン!お前たちは4人はプニカの城下街を攻めてダイ達を引き付けるのだ!」

「ハッ!!」

ガルヴァスが目をやった先にはガーゴイルのドラゴンライダー、リビング・アーマー、巨大な斧を手にした牛の様な2本角を持ったミノタウロスの様な巨漢戦士、上半身が青、下半身が赤い肌の色をした三節棍を手にした屈強な武道家風の男。4人の戦士たちがいた。

「デスカールはパプニカ城を攻めダイの仲間の魂を奪うのだ!」

「仰せの通りに・・・」

ガルヴァスがダイの仲間の魂を奪うように命じられたのは先程の魔道士風の骸骨男だった。

「そしてもう一人メネロは・・・」

「ガルヴァス様、私もデスカールに同行しますわ」

ガルヴァスの問いに最後の6大将軍はそう答えた。そのメネロと呼ばれた者は緑の髪を黄色い髪飾りでまとめており、青白い肌に密着した紺色のレオタードの様な服を着ていて赤いマントを羽織っている。その外見と口調は女性そのものだがどこか冷たい印象を受ける。

「そうだな、デスカールの方が戦力不足だからお前が行くがよい」

ガルヴァスがそう言うとメネロは不適に微笑んだ・・・・。

そして、何も知らないダイ達に6大将軍達が攻め込もうとしていた・・・!


<第2章>


鏡の前に立った青白い肌の女はくしでその緑の髪を整えていた。

そこへ6大将軍の一人である武道家風の男が歩み寄ってきた。

「ブレーガン!」

「ふ、まだ出撃しないのかメネロ?デスカールはとっくにパプニカ城に向かっているはずだぞ。身だしなみとは女は面倒臭いな」

ブレーガンと呼ばれた男はからかう様にメネロに言った。

「心配しないで。私は貴方たちと違いルーラが使えるわ」

メネロがそう言って流すとブレーガンは言った。

「なぜお前は俺たちではなくデスカールと行動を共にする事を選んだんだ?」

メネロは残酷な笑みを浮かべた。

「パプニカ城の姫はすいぶん美しいって聞いたわ!傷付けたくてウズウズしてるの・・・!」

メネロは右腕に巻きつけられた茨状の鞭を左手で張り上げた。

「ふ、お前のそういうところ嫌いじゃないぞ」

ブレーガンがそう言うとメネロはマントを装着しルーラを詠唱し始め消え際に言った。

「私と行動を共にしたいならもっと強くなる事ね!ヒュンケル位倒してみたら?」

「ヒュンケル・・・」

そう呟きメネロが消えるのを確認したブレーガンの元へミノタウロスの戦士がブレーガンの元へ駆け寄った。

「おい、ブレーガン!俺たちも早く持ち場へ行くぞ!」

「わかった、ザングレイ」

ブレーガンとザングレイはパプ二カ城下町へと向かった・・!

「4人は上手くダイ達を引きつけてるようね!パプ二カの姫は何処にいるのかしら?」

メネロが不敵な笑みを浮かべていると隣にデスカールが現れた。

「あそこにいる黄色い髪の女だ・・・」

デスカールが指を差した先にはパプ二カの姫と思われる黄色い髪の女性とそれを警護するハンマー・スピアを手にしたピンクの髪の女と数名のパプ二カ兵がいた。

「あのピンクの髪の小娘も上玉ねぇ、うっとおしい賢者達は貴方に任せたわ!」

そう言うとメネロは棘状の鞭を振りかざし姫の元へと襲いかかった!

「・・!?危ないレオナ姫!メラミ!」 「メラミ!!」

3人の白い衣を着た男女の賢者たちはメネロに向かって火炎魔法を放った!!

しかし目の前に現れたデスカールによって全ての火球を弾き返した!

「お前達の相手はこの私だ!」

「魔道士は苦手よ、火炎魔法で大事な髪が乱れてしまうわ!」

デスカールが賢者達を引きつけている間にメネロは戸惑う姫達と対峙した

「私はねぇ、可愛い女の子を見ると、キズ付けたくなるの!」

姫に向かって放たれた棘の鞭は警護していたパプ二カ兵達を次々となぎ倒していき、次に放った鞭の一撃で姫とピンクの髪の女は互いに引き離されてしまった!

「そらあ!!とどめだ!」

メネロの放った強力な一撃は姫に直撃したと思われた!

「なにっ!?」

しかしメネロの目の前で倒れていたのはピンクの髪の女だった。

「ちっ、直前で庇ったのね!」

その瞬間、メネロの横にデスカールが現れた

「あ奴の魂でどう?」

「ダイの仲間なら誰でもよいわ!」

そう言うとデスカールは脱魂魔術によってピンクの髪の女の魂を抜き取ってしまった!

「すべてうまくいったわ!」

そう微笑んだメネロは姫の方を向いた。

「ついでにあの姫も!」

「待てメネロ!目的は達した、退却だ!」

デスカールがそう言うより早くメネロは姫のそばにいた。そしてメネロが姫に向かって鞭を振りかざした次の瞬間!!

「ぎゃああああ!!」

メネロの悲鳴がパプ二カ城に響いた!

「愚かな、獲物に夢中になりすぎ油断したのだ!」

メネロの背中に女賢者のメラミが直撃した。倒れこんだメネロに生き残ったパプ二カ兵が囲い込んだ。

「仕方あるまい。ガルヴァス様に報告を!」

そう言うとデスカールはメネロを見捨て消えていった。

「ガルヴァス様、手筈は万端です」

パプ二カ城下町にいるガルヴァスにデスカールは合流した。

「分かった。こちらもダイの力量を見ることが出来た。後はダイの仲間の魂でダイをおびき寄せて。!・・・・・メネロはどうした?」

「敵に不覚をとりまして・・・・」

「そうか、まあよい、5人でも十分ダイを倒す事は出来る」

何事もなかったかのようにガルヴァスが言うとガルヴァスと5人の将軍は撤退していった。

そしてガルヴァスと5人の将軍はべルナの森の決選場へと集結していた。

「決選場は猛毒の瘴気で満たしてある。我々には心地よい瘴気も奴らには猛毒だ!5人で連係プレーで襲いかかれば必ずダイ達に勝てる!」

「5人?」

ガルヴァスの言った言葉にブレーガンが反応した

「メネロは、メネロはどうしたのです?」

「パプ二カ城で不覚を取りおったわ!」

「なぜ、助けないのです!?」

ブレーガンはガルヴァスに詰め寄った

「役に立たん奴など必要ない、今はダイを倒すことが先決だ!もうすぐダイ達がやってくるぞ」

動揺するブレーガンを尻目にガルヴァスは5人に配置に付くよう指示した。


「行くのか?ブレーガン」

「ああ、俺一人でもメネロを助ける。処刑は覚悟している」

「捕虜になってるならダイを倒してからでも遅くないんじゃないか?」

「いつ処刑されるか分からん、ザングレイ、悪いがこっちは任せた」

ブレーガンとザングレイはそうやりとりするとブレーガンは単独パプ二カ城へ乗り込んでいった。

「でやあーー!」

パプ二カ城に攻め込んだブレーガンは手にした三節根で次々にパプ二カ兵達をなぎ倒していった!そしてパプ二カ兵の1人の首に三節根を巻きつけ問い詰めた!

「緑の髪の女は何処だ!?」

「くっ、あの女魔族か!?・・・あ、あそこの塔だ・・・!!」

パプ二カ兵がそういうのも早くブレーガンはその塔の元へと向かった。そしてその塔の回りにいた2人の兵士を一瞬で倒したブレーガンは塔の中に腕を縄で縛られ吊るされたメネロを発見した!

「メネロ!?大丈夫か?」

倒れたパプ二カ兵から剣を奪い取り、メネロの腕に縛られた縄を切り落としメネロを抱きかかえた。

「ブレーガン!?助けてくれたの?」

メネロはそう言うと立ち上がった。

「パプ二カ兵の話だとダイ達一行はべルナの森へ向かったらしい。メネロ、戦えるか?」

メネロは頷くとブレーガンと共にべルナの森へと向かって行った。


そして決選場へと向かった2人の目の前には凄惨な光景が広がっていた・・・!

ガーゴイルのドラゴンライダーは胸の辺りから体を真っ二つにされ倒れていた。またリビング・アーマーはバラバラにされており、ザングレイも心臓を槍で貫かれ倒れていた。デスカールも黒焦げで仰向けに倒れており、ガルヴァスも上半身と下半身が切断されてしまっていた。そしてザングレイの近くにはピンクのワ二のような巨漢戦士が斧で頭を真っ二つにされおびただしい血の海の上にうつ伏せになっていた。おそらくダイの仲間がザングレイと相討ちになったのだろう。ダイ達はすでにその場にはいなかった。

「すまん、ザングレイ・・・」

「そんな、全滅してしまうなんて・・・!」

2人はしばらく絶句して茫然とその場に立ち尽くした。

「どうやら魂も奪い返されてしまったようだな!」

「どうするの?今から私達2人でダイと戦うの?」

メネロが問いかけるとブレーガンは首を横に振った

「俺がお前を助け出してここに戻ってくるまで20分足らずだった・・。いくら俺達がいなかったとはいえこうもあっさり全滅させてしまうダイの力は今の俺達では太刀打ちできん・・」

メネロはピンクのワ二の死骸を指差した

「あのピンクのワ二がいるってことはヒュンケルも加勢したって事かしら?」

「いずれにせよダイ達の力を見くびっていた俺達の力不足だ。もう一度体制を立て直してダイに挑むぞ!」

「そうね、私たちはきっともっと強くなれる筈だわ!」

2人は決意に満ちた表情で握手を交わした。


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